代表取締役社長 佐藤 武郎
地球温暖化、森林破壊、砂漠化の進行、土壌・海洋汚染、食糧問題・・・
これらは明らかに、地球からの私たちへ対する‘’警告‘’です。最近の『地球環境』という言葉に代表されるように、やっと私たち地球人の環境保全への意識が高まってきました。
また、近年、大企業の虚偽行為による不祥事が社会問題として世界中にクローズアップされる中で、『企業の社会的責任』という概念にも注目が集まっています。それほど企業が社会に与える経済的・環境的な影響はとても大きいものと言えるでしょう。
そこで、ジャパンサイクル株式会社(略称JC)は、有機性残渣の適確な処理事業を行なう『スーパー環境カンパニー』として、社会的責任を果たしたいと考えております。社会、経済、法律、倫理、人権…のどれをとっても誰に対しても豊かな気持ちで、社会と調和し続ける企業を目指します。事業活動を通して、人間社会の幸せに貢献し、また、それにより生み出された利益を社会に還元していくことを最大の目的としています。勿論、その実現には社員一人ひとりが企業の存在意義を自覚し、その使命感に溢れ、正直で、相手を思いやるという最も尊い行動を実践していくことが必須だということは言うまでもありません。
私たちは、社会的価値そのものを追求する独創性を打ち出す『スーパー環境カンパニー』を目指しています。
JCは、平成17年5月から宮城県玉造郡岩出山町に、高速発酵堆肥化施設(リサイクル施設)を建設中です。本施設は、従来焼却や埋立されていた有機性廃棄物を肥料等の原材料と位置付け再生利用をすることを目的とした施設です。
本施設では、地域から排出される間伐材、食品生ごみ等から微生物発酵により、堆肥・畜舎敷料・緑化基盤材・高機能有機質肥料・脱臭材等を生産します。そして、本施設で生産された堆肥・肥料等は、農耕地や緑地へ還元され、良質な農作物を生み出します。
また、建設予定の地域は、過疎化が進行し雇用機会が少ない環境にあり、地元からも従業員の採用を行い、真の地域の活性化に繋げたいと考えています。
本施設では、地域から排出される間伐材・食品生ごみ等を、堆肥・畜舎敷料・緑化基盤材、高機能有機質肥料・脱臭材等に再生利用します。従来、このような有機性資源材は焼却や埋立されていました。本事業では、これらを有用な資源として再生することで最終処分量を削減し、資源の有効利用を推進します。
また、本施設はバイオマスを原料とし、これらを微生物によって発酵堆肥化を行う施設です。そのため、他の廃棄物処理施設のような排水処理や化石燃料での乾燥や焼却は行われません。
従って、環境に影響を与えるような排水や排気の発生はなく、さらに、これまでこのような資源を焼却する際に使用されていたエネルギー資源が不要となります。その結果、燃料消費に伴って発生していた温室効果ガスが排出されなくなり、地球温暖化防止にも貢献することができます。
本施設で発生する臭気対策として、密閉構造と、臭気発生の抑制策とされる好気的発酵環境を維持するために、全ての発酵層に通気設備を設けています。さらに、独自の臭気捕集設備等を設置し、建屋外への臭気拡散を抑制します。その上、最新の脱臭設備を設置し、発生した臭いに対する対策も講じています。
本施設は、宮城県が地域住民のご理解を得て、先導的な環境・リサイクル産業の集積モデルとして指定した産業団地「みやぎエコファクトリー」に建設しています。地域住民の皆様に、当社の事業について信頼とご理解をいただくため、「事前地域住民説明会」を開催しました。説明会には、地域住民の方々にご出席いただき、事業の目的・概要等をご説明しました。質疑応答では、排水や臭気等への対応に関するご質問がありましたが、十分な対策を講じていることをご説明しご理解いただきました。
また、施設内に、見学コースや一般説明会用会議室を設置し、広く情報を公開するとともに、緑地公園を設け、地域交流の場を作り、地域住民の皆様と継続的に対話を図っていきます。
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